『新幹線変形ロボ シンカリオン』シリーズ10周年を記念して開催された、TVアニメ第1期・第2期のスタッフトークショー「超進化研究所のないしょ話」。
2/8(日)に行われたトークショーの一部を、イベントレポートとしてお届けします。
(イベント概要:https://www.shinkalion.com/series3/news/2912/)
登壇者に聞いてみたいことを事前に公式Xにて募集。いただいた質問の中から第1部・第2部各回20問ずつピックアップして、登壇者に回答してもらいました。このレポートでは、全40問中9問の内容をピックアップしてご紹介します。
<登壇者>
・池添隆博(監督)
・あおのゆか(キャラクターデザイン)
・山野井創(制作)
・鈴木寿広(プロデューサー)
各キャラ厳密な身長設定は作っておらず、例えば第1期についてはハヤト145cmを基準として相対的に作っていました。
身長対比表を作成して、これを元にスタッフたちが作画をしていましたが、キトラルザスなど背の高いキャラは対比表に合わせると画面に収まらない場合もあるため、アニメ本編内では多少調整しながら作画をすることもあります。
キトラルザスについては、その辺を普通に歩いているサイズ感は嫌だなという思いがあり、2mを超える身体の大きさをイメージしていました。
アブトが離脱することや、アブトが戻ってくるおおよその時期は予め決まっていました。
しかし、シナリオを作っていくにつれて、実は思いのほかアブトの離脱するタイミングが早くなってしまいました。(第13話)
当初の予定では、物語全体の後半に差し掛かったあたり(大体第24話、第25話以降)でアブトがシンたちの元を去っていく想定でした。
色々な理由がありますが、結論から言うと偶然ではありません。
まず、新幹線E5系はやぶさと新幹線H5系はやぶさはどうしても車両デザイン・カラーリングが似通っているため、ロボにも運転士にも「E5はやぶさ」とは異なる個性を作り、差別化を図る必要がありました。
また、第1期の発音ミクがとてもインパクトがあったため、第2期の「H5はやぶさ」運転士は発音ミクと同じくらいインパクトのあるキャラクターにしたかったこと、男の子だけでなく女の子も運転士としてシンカリオンに乗らせたいという思いがあったことなどを踏まえ、結果的に第2期も「H5はやぶさ」は他作品とコラボで生まれた女の子キャラを運転士にしよう、ということになりました。
『銀河鉄道999』とコラボした月野メーテルというキャラクターが生まれたことで、第2期の舞台である地球と宇宙をつなぐ架け橋としてヴァルドル(劇場版『新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』に登場)と共に宇宙に行くというストーリー構築にもつながっていきました。
ちなみに、オファーするコラボ先アイディアとして、池添監督は『北斗の拳』のケンシロウ(新函館北斗駅にケンシロウ像があるため)、山野井さんはサザエさん(オープニングで様々な場所に出かけているため)というアイディアを温めていたそうです(笑)
ハヤトの頭の中は鉄道でいっぱいなので、おそらく移動手段として飛行機を考えたこともないし、ましてや飛行機に乗ったこともなかったはずです。(高いところに行くという発想も経験もない状態)
大の鉄道好きという設定にしたが故に、自然と高いところが苦手という設定も生まれてきました。
イベントが開催された2/8にあわせて、リュウジの初期デザイン案を初公開!
池添監督による初期イメージでは、ハヤトの柔らかい雰囲気とは対照的にしようという意図で、現在のリュウジよりもやや凛々しい印象に。
池添監督による初期デザイン案を踏まえて作成されたあおのさんによるデザイン案では、現在のリュウジと近い姿に。顔は左、服装は右の案を推し案として作成していたそうです。
現実との地続き感を作りたかったことや、プロモーションの起点を作りたかったことなどを踏まえて各所交渉し、「鉄道関係の博物館の地下に、実は秘密組織の基地がある」という現在の設定を作りました。
大宮の鉄道博物館についてはアニメ化する前から変わらずですが、第2期で新たな設定として加わった碓氷峠鉄道文化むらについては、山野井さんからの提案でした。
第1期が終わった後に山野井さんが鉄道一人旅をしていた際に偶然知ったのが碓氷峠鉄道文化むらで、すぐに監督・プロデューサー陣に提案をしました。
たまたま鉄道監修の原鐵夫さんが碓氷峠鉄道文化むらで長年ボランティアをやっていたこともわかり、原さんのご縁もあって通常では見せてもらえない場所なども含めて細かな取材をさせていただくことができました。
キトラルザスには誕生日の設定がありません。
そもそもキトラルザスは人ならざるモノであるため、暦や年齢といった人間の概念があてはまらないためです。
とはいえ、人間の尺度で考えるとかなりの高齢にはなるはずなので、セイリュウは大体120歳くらいかな?などと製作陣で会話をしたことはありますが、細かい設定はあえて作りませんでした。
おそらくホクトは、指導長として同じ道を志し、かつ大局を見れるリュウジに譲りたかったのではないかと思います。
この点に関して特に議論はしておらず、アニメ本編にもその理由がわかるような描写はしていませんが、こういうバックストーリーを作っておかないとキャラクターが動いてくれないので、池添監督の中ではこのようなストーリー付けをしていたそうです。
マジックテープ多めです。
靴ひもは作画が大変なので、マジックテープの靴を履いているキャラクターが結果的に多くなっているかと思います。
初めて出る裏話で大いに盛り上がった「超特急!!おしえて超進化研究所」コーナーでした。
また、会場では4/18(土)発売予定の最新玩具SGXシリーズの実物も一足早くお披露目!
4/5(日)から放送予定の『新幹線変形ロボ シンカリオン 特別ダイヤ版』(特別再編集版)と併せて、ぜひお楽しみに!
レポートは後編に続きます。